オンラインストレージについて教えてください。
オンラインストレージは、インターネット上でファイルを保管したり共有したりできるサービスのことです。
音声ファイルや動画ファイルのやりとりをするときにも便利です。
無料のオンラインストレージでも十分活用できます。
オンラインストレージを利用すれば、長時間の音声や動画をやりとりするのにとても便利です。文字起こしの需要は動画が多くなってきているため、オンラインストレージについて知っておきましょう。
今回は、無料で使えるおすすめオンラインストレージを比較してご紹介いたします。
(2022年現在の情報です)
目次
オンラインストレージとは
オンラインストレージとは、インターネット上でデータを保存したり共有したりできるサービスのことです。クラウドストレージと呼ばれることもあります。
オンライン環境であれば、いつでもどこからでもアクセスできます。自動でバックアップされるため安心して作成・編集できます。オフラインで使用したい場合にはダウンロードも可能です。
容量が大きい動画なども保存して共有できるため、企業と個人のやりとり、企業同士のやりとりなど、活用シーンが増えています。
無料で使用できるサービスもあるため、気軽に試してみることもできるでしょう。
【オンラインストレージのメリット】
・オンライン環境であればどこからでもアクセス可能
・自動でバックアップされる
・ファイルを共有できる
・無料で使用できるサービスもある
メール添付からオンラインストレージへ移行する理由
かつて、ファイルのやりとりは、メールにファイルを添付するのが主流でした。セキュリティに配慮する場合には、自動暗号化ZIPファイルを送信し、別にパスワードをメール送信して知らせる方法がとられていました。
しかし、この自動暗号化ZIPファイルは、セキュリティ対策の観点や利便性の観点で問題がある、という考えに変わってきました。内閣府でも、自動暗号化ZIPファイルの廃止が発表されています。[注1]
現在では、ファイルのやりとりは、オンラインストレージを利用する方向へ移行しています。
[注1]内閣府/平井内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和2年11月24日
無料おすすめオンラインストレージ3選
それでは、無料プランがあるオンラインストレージのおすすめを3つご紹介します。
- GoogleDrive
- firestorage
- Dropbox
まずは無料で試してみて、必要に応じて有料プランを検討するのがよいでしょう。
おすすめ1. GoogleDrive
GoogleDriveは、Googleが提供しているオンラインストレージサービスです。
ファイルの保管、アクセス、共有を行えます。指定した相手だけが見られる設定のため、安全です。権限の設定によって相手が編集できるかどうかも設定できます。
パソコンやモバイル端末からアクセス可能です。個人プランなら、15GBまで無料で使用できるでしょう。
【GoogleDrive】
個人向け
無料 | Business Starter
680円/ユーザー | Business Standard
1,360円/ユーザー | Business Plus
2,040円/ユーザー | |
クラウドストレージ | 15GB/ユーザー | 30GB/ユーザー | 2TB/ユーザー | 5TB/ユーザー |
Gmail | ○ | ○ | ○ | ○ |
GoogleMeet | 100人まで | 100人まで | 150人まで | 500人まで |
ドキュメント
スプレッドシート スライド | ○ | ○ | ○ | ○ |
2段階認証プロセス | ○ | ○ | ○ | ○ |
ワードやエクセルに類似した下記のサービスもあるのが特徴です。
- Googleドキュメント(文書ファイル)
- Googleスプレッドシート(表計算ファイル)
- Googleスライド(プレゼンテーションファイル)
ファイルの共有相手と、同時に編集することもできます。
おすすめ2. firestorage
firestorageなら、簡単な操作でファイルをアップロードできます。
面倒な会員登録をしなくても使えるプランがあるのが魅力です。会員登録なしでも、1ファイル最大2GiBまで、アップロードできます。アップロード数は無制限です。
【firestorage】
未登録会員
無料 | 無料会員
無料 | ライト会員
1,037円 | 正会員
2,085円 | |
1ファイルのアップロードサイズ | 2GiB | 2GiB | 5GiB | 10GiB |
アップロード数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
photo storage
(無制限の写真管理) | ○ | ○ | ○ | |
メールサポート | ○ | ○ | ○ | ○ |
ストレージ保存容量 | 2GiB | 25GiB | 100GiB |
動画などのファイルをfirestorageにアップロードすると、URLが発行されます。あとは、発行されたURLを、ファイルを共有したい相手に送るだけです。
【未登録会員の場合の注意点】
未登録会員の場合、アップロードしたファイルのURLを忘れてしまうと、保存期間が過ぎるまで削除できません。
また、共有相手がダウンロードしたがどうかの確認もできません。
おすすめ3. Dropbox
DropboxのBasicプランでは、2GBの容量を無料で利用できます。デバイスを問わずにファイルを保存して誰とでも共有できます。
無料アカウントはどなたでも利用可能です。アカウントを持っていない人ともファイルを共有できます。
【Dropbox個人用プラン】
Basic
無料 | Plus
1,200/月額 | Family
2,000/月額 | |
容量 | 2GB | 2,000GB | 2,000GB |
ユーザー | 1人 | 1人 | 6人 |
デバイス数 | 3台までのデバイスをリンク | デバイス数の制限なし | ファミリールーム |
写真、個人用のファイル、Googleドキュメントなどのコンテンツを一カ所で保管できます。
また、Dropboxは、削除したデータを復元できます。使い方も簡単です。左側にあるメニューから、「削除したファイル」をクリックして、ファイルの左側にあるチェックボタンをクリックします。「復元」のボタンが表示されたらクリックすると、削除したデータを復元できるでしょう。
オンラインストレージを選ぶ3つのポイント
オンラインストレージはたくさんあるため、どれを利用しようか迷ってしまいます…
わかりました。
オンラインストレージを選ぶときのポイントを簡単にご紹介します。
オンラインストレージを選ぶときには、次のポイントをチェックし、使用目的に合っているか確認します。
- 費用
- データ容量
- セキュリティ
具体的に見ていきましょう。
ポイント1. 費用
手軽に始めたいなら、まず、無料のプランを使用してみましょう。
有料であれば、データ容量や使用人数を考慮します。継続して支払うメリットがあるプランを選びましょう。
ポイント2. データ容量
次の2つをチェックしましょう。
- 保存の容量
- アップロード、ダウンロードするときの最大容量
通常、やりとりするファイルのサイズを調べて、お使いになりたいオンラインストレージで対応可能か確認しましょう。
ポイント3. セキュリティ
情報を守るため、セキュリティ対策には気を配りましょう。
- ウイルス対策
- アクセス権限機能
- データ暗号化
上記のようなセキュリティ対策が、どの程度、行われているのかチェックしましょう。
オンラインストレージを利用する4つのメリット
オンラインストレージを利用することには4つのメリットがあります。
- 添付ファイルが不要になる
- どこからでもアクセスできる
- 共有・共同編集が可能
- 自動でバックアップを行える(リスク回避)
メリット1. 添付ファイルが不要になる
オンラインストレージがあれば、以前のように、ファイルをメールに添付する必要はありません。大容量ファイルも、URLで簡単に共有できます。
メリット2. どこからでもアクセスできる
オンラインであればどこからでもアクセス可能です。ダウンロードしてあればオフラインでの編集もできます。
メリット3. 共有・共同編集が可能
オンラインストレージでとても便利なのが、ファイルを複数人で閲覧し、編集できることです。複数人が離れた場所にいる場合にもスムーズに作業が行えます。
メールで転送したりUSBを受け渡しするよりも、迅速に作業を行えます。
メリット4. 自動でバックアップを行える
オンラインストレージなら、自動でバックアップを行えます。デバイスの故障などが起きた場合でも、オンラインストレージにデータを保存してあれば安心です。
無料オンラインストレージの注意点
無料のオンラインストレージは手軽に使える一方で、次の注意点があります。
【無料オンラインストレージの注意点】
- セキュリティに制限がある
- 一定期間しか保管しかできない
- 容量の制約がある
個人で一時的なやりとりとして使うのであれば、無料プランの容量と保管期間で十分かもしれません。しかし、ビジネスで使うのであれば、容量や保管期間をしっかりと確認しておきましょう。うっかりデータが消えてしまったら大変です。
また、アクセス制限のなどの機能を使いたい場合には、無料プランでも可能かどうか確認が必要です。
文字起こしでもオンラインストレージが役に立つ
文字起こしのお仕事のやりとりでも、オンラインストレージが活用されています。
以前は、音声や動画をメール添付したり、メモリー媒体を送付する方法がとられていましたが、近年では、オンラインストレージでのやりとりが増えてきています。
やり方がわかりません
そんな方は、まずはやってみましょう!
オンラインストレージを使用すれば、ファイルをアップロードするだけでやりとりできるため、とても簡単です。解説動画も多くあるため、使い方が分からなくて困ることも少ないでしょう。
オンラインストレージを活用しよう
オンラインストレージの中でも、初心者の方が簡単に利用できる無料プランがあるサービスをご紹介しました。
在宅ワークで文字起こしなどをされる方は、オンラインストレージでファイルをやりとりできるととても便利です。ビジネスシーンでのご利用であれば、セキュリティや容量の面から、有料プランをおすすめします。