文字起こしには、ベテランの文字起こしライターさんでも、音声の5倍の時間がかかるとされています。1時間の音声を文字にするために5時間かかることもあるのです。
「文字起こしアプリ」を活用すれば、音声を認識して自動で文字に変換してくれるため、文字起こしにかかる時間を短縮できるでしょう。
ただし、文字起こしアプリは完璧ではありません。最終的には人の手で句読点を入れたり、間違いを修正したりする必要はあります。それでも、一から手作業で文字起こしするよりは、ずいぶん楽になるかもしれません。
今回は、評判が良い文字起こしアプリをご紹介いたします。無料・有料・iPhone・android・英語と、それぞれのおすすめ文字起こしアプリをご覧ください。
(2023年2月現在)
目次
文字起こしアプリ【無料】
無料の文字起こしアプリをご紹介します。ただし、機能をアップグレードさせたいときには、有料プランに切り替える必要があるでしょう。
Auto Memo
文字起こしアプリのAuto Memo「オートメモ文字起こしサービス」は、今なら無料キャンペーン中です。(2023年2月現在)
Auto Memoは、以前は専用ICレコーダーが必要でしたが、アプリ版ではスマホで録音と文字起こしができます。動画や音声ファイルをアップロードすると、テキスト化されたデータがアプリに届きます。
AIによる音声認識を利用しているため、文字起こしの精度が高いのが特徴です。適度に句読点も入るため、文字起こしデータが読みやすいでしょうまた、日本語だけでなく、英語など72言語に対応しています。(翻訳機能はありません)
アプリ | 特徴 | 料金 |
Auto Memo | ・1時間の録音を20分で文字起こし ・句読点が入る ・72言語に対応 ・キーワード検索ができる | ・月に1時間まで無料 (プレミアムプランは月額980円〜) |
文字起こしの無料アプリについて検証した記事があります。こちらもご覧ください↓
文字起こしアプリ【有料】
有料の文字起こしアプリならプランを選んで利用できます。
Notta
「Notta」は、比較的料金が安く、精度が高い文字起こしができるアプリです。月額1,200円で、月に1,800分の文字起こしが行えます。
無料プランもあり、月に120分の文字起こしが可能ですが、リアルタイム文字起こしのみのサービスで、ファイルをインポートしての文字起こしはできません。
有料プランでの使用が基本と考えられます。有料プランなら、リアルタイムの文字起こしと、音声データの文字起こしができます。
アプリ名 | 特徴 | 料金 |
Notta | ・月額1,200円で月に1,800分までの文字起こし ・1つのアカウントで複数のデバイスに同時ログイン・同期が可能 ・104言語に対応 ・翻訳機能(42言語) ・24時間365日メールでサポート ・対応: Windows・Mac・iPhone・Android | ・無料会員:無料 ・プレミアム会員:1,200円/月 ・チームプラン:7,920円/月
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文字起こしアプリ【iPhone】
iPhoneで使える文字起こしアプリをご紹介します。
Speechy
「Speechy」は、iPhoneで手軽に使える文字起こしアプリです。アカウント登録は不要です。アプリをダウンロードするだけで使用できます。
無料プランは約1分間文字起こしのみという制限がありますが、有料プラン(2,600円)を購入すれば、時間無制限で利用できます。
有料プランは、月額プランではなく購入プランであるため、毎月料金を払う必要はありません。長期的に使用する方におすすめです。
アプリ名 | 特徴 | 料金 |
Speechy | ・iPhone向けの手軽なアプリ ・感覚的に操作できる ・文字変換の精度が高い ・ボイスメモを共有できる ・特殊な漢字変換に弱い | 購入金額:2,600円 |
Speechyについては、こちらの記事で精度を検証しています。ご覧ください。↓
文字起こしアプリ【android】
androidで使える文字起こしアプリをご紹介します。
Speechnotes
「Speechnotes」は、androidで手軽に使えるアプリです。iPhoneでは使用できません。料金は無料です。
画面のマイクをクリックして話し始めるだけで文字起こしができます。ログインや登録の必要はありません。句読点などは、ワンクリックでテキスト内に挿入できます。
ブルートゥースのマイクやイヤーピースをとおして文字起こしできます。ちょっとしたメモ代わりにも便利です。
アプリ名 | 特徴 | 料金 |
Speechnotes | ・ログインや登録不要 ・句読点マークはワンクリックで入力できる ・ブルートゥースが使用できる | 無料 |
文字起こしアプリ【英語】
英語に対応した文字起こしアプリもあります。
otter
「otter」は、英語の会話をリアルタイムで文字起こしできるアプリです。音声を録音しながら文字起こしできるため、英語学習にもおすすめです。
料金プランは複数ありますが、まずは無料で試してみるとよいでしょう。アカウントを作成する必要がありますが、試してみる価値はあります。
アプリ名 | 特徴 | 料金 |
otter | ・英語の会話を文字起こしできる ・話者の識別ができる ・マルチデバイス対応 ・スマホで録音しながらPCでテキストを確認できる ・再生中の単語がハイライトされる | ・無料ブラン:無料(300分/月) ・プロ:8.33ドル/月 ・仕事:20ドル/月 |
英語音声を文字起こしする方法についても詳しく解説しています。こちらの記事もご覧ください↓
文字起こしアプリ2つのメリット・デメリット
文字起こしアプリを使用することにはメリットとデメリットがあります。
メリット
文字起こしアプリを使用することのメリットは次の2つです。
メリット1:作業をスピードアップできる
メリット2:ミスを軽減できる
文字起こしアプリを使用すれば、手作業よりも短い時間で文字起こしできます。もちろん、アプリの文字起こし精度は完璧ではないため、見直しや句読点を打つ作業は必要です。それでも、一から手作業で文字起こししていたときよりもスピードアップできることもあります。
さらに、文字起こしアプリなら、音声データがそのまま記録されるため、ミスの軽減にもつながります。アプリを使用した文字起こしデータは、変換ミスなどがないかの手直しも必要ですが、一から文字起こしするよりは、軽い作業ですみます。
アプリを利用すれば、全てを手作業で文字起こしするときのような、聞き間違いなどのミスを軽減できます。
デメリット
文字起こしアプリを使用することのデメリットは次の2つです。
デメリット1:精度が完璧ではない
デメリット2:環境音で精度が下がる
アプリによっては、かなり高精度な文字起こしが行えますが、アプリは完璧ではありません。確認作業が必要でしょう。漢字の誤変換などは、手作業による修正が必要です。さらに、句読点も手作業で入れなければいけないアプリもあります。
また、文字起こしアプリは、環境音が入ってしまうと、精度が下がります。自宅や静かな部屋で使用する必要があるでしょう。
アプリで文字起こしをスピードアップしよう
文字起こしアプリをご紹介しました。
アプリで行う文字起こしは、完璧ではないことに注意しましょう。句読点を打ったり、間違いを修正する必要があります。
聞き取りやタイピングのスキルが高い方なら、自分で文字起こしをしたほうがスムーズかもしれません。アプリは、あくまで補助的に使うのにおすすめです。
また、個人で文字起こしをすることに限界を感じたら、業者を頼るのも一つの手です。文字起こしから記事作成までを行う会社に依頼してみましょう。